土、水、風

こんにちは。マウイ島のZen Island Farmから、自然と寄り添うライフスタイルアートを発信しています、綾子です。
今週末は、ハワイ、ファーマーズユニオンのコンベンションに行ってきました。毎年秋に行われるこのイベント、今年はマウイのアップカントリー、ハレアカラ山の裾野のクラにあるファームが会場となりました。
ハワイはもちろん、米国各地から、そして海外からもプレゼンターが集まってきて、色々なレクチャー、プレゼンテーションがリアルタイムで繰り広げられ、最新の情報が得られるこのイベントはとても活気溢れる、同時に、普段忙しいファーマーたちが集まってウキウキちょっとお祭り気分でもある楽しいコンベンションです。
今年も興味深いプレゼンがいくつもあったのですが、共通しているのが、soil、土の大切さが強調されていた点です。
土の中には何兆もの微生物が生存していて、それらはお互いにハーモニーを保って土の中の生態系のバランスを保っている。それらの無数の微生物がいるから土の環境が健全に保たれ、健康な土に栄養をもらって植物は育ち、命を保っている。そして私たち人間を含む地上の生き物はその命の恩恵をいただいて生存している。
ところが近年、増加し続ける農薬や化学肥料の散布で、土の中に微生物が生存できない環境にされてしまっている。土の中には命がない。
命のない土から育った野菜には命は宿らない。
悲しいことに、それが私たち大多数の消費者の手元に広く出回っている野菜や果物の現実です。子供の頃に食べた、田舎のおばあちゃんの畑で取れたみずみずしいキュウリ。あれが本来の、命の力ある野菜の味だったはずなのです。
それは常々問題視してきたことなのですが、今回のコンベンションでは改めて、農業に大変革の時代が訪れている、と感じることができました。土の大切さを語ると同時に、今私たちの住むこの地が危機的状態にあること、その危機からどうやって抜け出したらいいのか、に焦点が絞られてきています。継続可能な農業、そしてさらには再生可能な農業。
今後、そのことに関してブログで少しづつ書いていきたいと思っています。
まずは気付きがあり、そしてアクションを。きっかけはどんなに些細に見える波動でも、その最初の波動を起こす風がなければ大波は起きません。そんなことをぼんやり、でも信じながら、今日はこれから波を見にビーチに行ってきます。アロハ!