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  • 執筆者の写真Ayako

日本の原風景

こんにちは。マウイ島でZen Island Farm から、ファームトウテーブルの食と自然と寄り添うライフスタイルをお届けしています、綾子です。

2週間弱の日本帰省を終えて先週マウイに戻ってきました。

今回の日本は、実家の両親と過ごす時間半分、後の半分は日本各地で初めて訪れる地で初めてお目にかかる人達との素晴らしい出会いの数々があり、行ってよかったと心から思える帰省になりました。

その中でも、先ずは石川県羽咋市にお邪魔させていただいた事を綴っておきたいと思います。



能登半島にある人口2万2千人程の羽咋市。それまで聞いたこともなかったこの地に興味を持ったのは、昨年帰国した折にたまたま本屋さんで手に取った本がきっかけでした。限界集落となった羽咋を再生するために自然栽培を取り入れた経緯と、これから自然栽培で日本を世界一に!という熱意あるメッセージに、”今の日本に必要なのはこれだ!”と強く感銘を受けました。



あれから約1年。不思議なご縁で羽咋にお招きいただき、今回、私の人生の中で忘れられない出会いとなりました。

なぜか懐かしい山里の風景。山の麓には神社があり、神社の奥には八百万の神様のいらっしゃる入らずの森があり、その太古の森を通って流れついた聖なるお水でお米を育てる。もちろん自然栽培で。



自然栽培に携わって、その素晴らしさと必然性を広めようと、ここ羽咋では都市部から移ってきた方々が地元の方とJAと協力して日々、皆さん頑張っていらっしゃいます。現在、羽咋市では学校給食も自然栽培の食材が使われているとか。自然栽培のお米専用の倉庫があって、農家さん達が収穫した自然栽培米はここから出荷されるそうです。




羽咋を訪れた一番の理由は、ハワイでお米栽培を復活させたい!という夢があって、それを自然栽培でどうやったら実現できるのか、この目で見てみたい、と思ったのがきっかけでした。

マウイに移住した2年半前、ファームでボランテイアをしながら、なぜハワイではお米栽培がなされていないんだろう、と不思議に思って色々な人に聞いてみたり、調べてみたりしました。その結果わかったこと。以前、ハワイは全米No.1の米どころだったそうです。日系人や中国系の移民が多かったこともお米栽培の栄えた要因だったようです。ところが、カリフォルニア米が本土から輸入されるようになり、ハワイ産のお米は潰されてしまったらしい、、と。



ハワイ在住の人なら誰もが知っている現実。90%以上の食品が船でアメリカ本土から輸入されている、本来ハワイでは本土からの輸入がなくても十分な農作物が収穫できるのに大企業とそれに癒着した政治の思惑で、住民は高額で保存料のたくさんかかった食品を買わされている。そんな現状を変えようと、ハワイでは地元の住民団体とファーマーズが頑張っています。

私も島の住人として、そしてファーマーとして、自給自足、コミュニテイ、子供達のために作物を育てていきたいという思いからファームを立ち上げました。そしてさらには日本人として、お米を何とかして育てたい、そして広めたい。それは安全で心のこもった、生命を繋ぐ自然栽培でなくてはならないのです。



羽咋では、実際に自然栽培の畑と田を見せていただき、大変趣のある古民家に農泊させていただき、これまた滋味溢れる地元産のお野菜を使った素晴らしく美味しいご飯をいただき、羽咋式自然栽培米の種籾までいただいてきました!

羽咋の方々の熱意と私の夢は同じゴールでつながっているのを感じることができ、感激で今でも胸がいっぱいです。


このお米をマウイのZen Island Farm で育て、そこからハワイの地元でお米産業を復活させることができたらこんな嬉しいことはありません。それは日本から離れてこの島に住んでいる私が日本のためにできることかもしれない、とも思うのです。夢を忘れず信じていればきっと叶う、諦めないで、というメッセージを日本に送りたい。

ここまで読んでくださってありがとうございます。Aloha

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