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  • Ayako

破壊と創造のアルケミー 〜 キックボクシング〜



ひょんな事から生まれて初めてキックボクシングにトライした。格闘技の類にはこれまでまるで無縁。ごく最近、気功を習い始めたのが唯一の武道体験だ。

破壊、を私は必要としていた。


構えてもらっているハンドパッドに向かって打ち込むパンチ。

ドスッ、と言う手応え。気功でもパンチは空にするけれど、受け手がいると手応えがあって全然違う。一発、二発と打ち込むにつれてパッドのど真ん中にあたって響く。肚から込み上げてくる激しい何かを感じ始めたのは直ぐだった。怒り、恨み、憎しみ、なんだかわからないもろもろがパンチにこもって拳そのものが命の塊のようだ。誰に何に向けた憤りなのかわからないまま、拳を前に突き出し続ける。息の続くほんの数分の間だったけれど、これまで長い長い間封じ込めていた重い固い塊が発火し、それは一撃ごとに火を吹いて私の中から噴火しているようだった。血が燃え、目が燃え、全身の細胞が燃えていた。

そうこの感じ、これも私なんだ。


私の手は普段、書いたり、作ったり、弾いたり、縫ったり、植えたり、清めたり、整えたり、愛でたり、といったことに使われていて、これまで何かを破壊するために使われたことなんてなかった。

手はハートを表すツールだと言う。昔クラスで、“男性を選ぶ時、どこをみて決めるか”と言う話になり、大半の女子が“目”だと言う中で私一人“手”だと答えてクラスメイト達におかしな答えだと笑われたのを思い出す。


手がハートを表現するのなら、そこにある悲しみや怒りを表すために使われることがあって自然だろう。今回パンチを通して、私のハートの奥にあったそんな何かが拳という形で破壊的に表現された。そして初めて実感できた。破壊があるからこそ創造が生まれるのだと。


前のめりになって打ち込む私のパンチをパッドで受け止めて流してくれていたTちゃんに感謝。私の“噴火”を目撃してくれていた仲間に感謝。

破壊に点火して炎にし、創造に変換するアルケミー。その瞬間を体験できたことは一大ステップでした。ニューレシピ誕生。Joy of destruction and creation.

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